カリフォルニアの本と虫

ロサンゼルス駐在の日記です。2017年10月から

カフェ行きたい

ロサンゼルスで飲食店の室内営業が禁じられてから半年。つまりカフェに行けなくなってから半年。それまで何か集中して読んだり書いたりしたいときには近所のいかしたカフェに依存していたので、とても困っている。自宅もまあまあ居心地はいいのだが、いかん…

続々・アトピー随想

「アジカンのソルファ以降を聞いてほしいからアルバムを紹介させてくれ」というブログ記事に触発されて、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの全アルバムを大人買いした。初期の大ヒット以降も、着実に変化と進歩を重ねているから新しい曲を聴けというのが先のブログ…

続・アトピー随想

前回、アトピー経験について書いたら友人・知人からいくつか反応をもらった。大きく分けて二通り。「実はおいらもそうなんだ」というのと、「ぜんぜん知らんかった」というのと。 まず前者については素直にうれしい。昨日のエントリはものの弾みで唐突にポン…

アトピー随想

アトピー暦30年超。きわめてうっとうしい病気だが、アトピーによって他の人よりよくわかるようになったことも多い。というか、皮膚を人間と外界を隔てる境界だと仮定すれば、私の生まれてから経験した世界というものはすべてアトピーのフィルターを通したも…

【読んでる】町村敬志『越境者たちのロスアンジェルス』

ちょっと仕事が忙しくなってきたら、また変な夢を見た。 自分はなぜか大学院生だという設定。架空の学会に向けてよく分からない発表予定を入れられ、よく知らないパネルディスカッションの司会もやれと言われ、え〜どうしよう困った困ったと言って準備に手が…

「同調圧力」とプライド

「同調圧力」という言葉がよく分からない。成人してから初めて耳にするようになった。たぶん感じていなかったわけではないんだろうけど、学校という空間に充満するその嫌な感じをその言葉では呼んでいなかった。それに名前をつけるより先に、それを無視する…

なんちゃって勉強のすゝめ

3日ほど前から、日本の大学のオープンアクセスの講義動画をちょこちょこ見始めた。外出自粛に合わせてネットでまとめられていたものだ。 まだどれがいいとか悪いとか比べるほどではないけど、北大のと東大のを2コマずつ見た。どっちも学際的なオムニバス講義…

【読んだ】『ルポ ニッポン絶望工場』

出井康博『ルポ ニッポン絶望工場』を読んだ。本の背骨になっているのは、ベトナム人留学生の違法就労(違法雇用と言ったほうがいいか)の問題に対する、足で稼いだ丁寧な取材だ。送り出し現地のブローカーから、日本の官僚・政治家までつながったピンハネの…

フィールドノート(Mt. Williamson)

3ヶ月ぶりに高い山に登った。エンジェルス国立森林公園のMt. Williamson。標高2,500mほど(足で登ったのは500mくらい)。 あんまり気持ちがよくて胸がじんとした。 下界は曇って涼しかったけど、山地を貫く州道2号線を上がっていくと、雲の上はむしろカンカ…

実現したいことについて

ブログの管理画面から「下書き」のリストを見ると、書きかけの文章が5、6本並んでいる。書き出したはいいけど書き終えられず、ウェブ公開に至っていない文章だ。要するに、そこに埋まっているのは自分にとってきわめて重要なテーマばかりだ。 しばしば自分の…

【読んだ】司馬遼太郎『ニューヨーク散歩』

「街道をゆく39 ニューヨーク散歩」を読んだ。 BLMに関して脳みそに即時的な情報を取り込みすぎて、かなり疲れていた。アメリカについてもう少し落ち着いた言葉で書かれたものを読みたいと思った。ほんの気分転換のつもりで手にとったのに、一気に読んでしま…

ブラック・ライブス・マター日記(5月末から6月中旬まで@ロサンゼルス)

5月25日の月曜日にジョージ・フロイドさんが殺された。翌日ミネアポリスで始まった追悼と抗議の運動はすぐに破壊行為を伴うものになり、略奪や警官隊との衝突がセンセーショナルに報じられた。木曜日にはミネアポリス市警の分署が焼き討ちされるに至っている…

ガラガラヘビ!

昨日の続き。 日曜午後、トレイルに足を踏み入れたところで、前を行く二人組がスネイクスネイク言ってる。足元気をつけな、と言われて見てみると、なんてことない砂利道にたしかに長虫が。 びろーん 細くて頭もせいぜい私の親指くらいだが、遠目にも分かる三…

2ヶ月ぶりのハイキング

先週末からトレイルが開放された。先週は慎重に様子見し、今週も大事を取って家にいようと思ってたんだけど、どうも他の人の遊んできた報告を聞いてたら我慢できなくなってしまった。駐車場で混んでたら引き返す、と自分に言い聞かせながら、午後からでも行…

体調崩してびびるの巻

木曜日辺りから体がだるかった。金曜、土曜は頭が痛くてひたすら寝込んでいた。体の表面が火照って、汗が出るはしから乾いていく。食事を取らずに麦茶ばかり飲んでいたが、ほとんど尿が出ない。 「ついに来たか…?」と思った。 結論からいえば、おそらくいつ…

最近の書きもの反省

ここ3年ほど、このブログを作ったり、友人が始めたウェブマガジンに書かせてもらったり、間歇的に文章を書いたり書かなかったりしている。 それらの文章は20代からmixiやfacebookに時々の思考を垂れ流してきたものとは違って、「上手に書きたい」という欲望…

めざせゴリラ

前回3月下旬までのコロナ日記をまとめて、その後沈黙してしまった。ああいうものを書くと、続けて同じような記録を取らなければいけないような気がしてよくないね。もともと好きなことを書き散らしておきたくて作ったブログなのに、自ら題材を縛るような効果…

とりあえず今日までのコロナ対策の日々 in ロサンゼルス

すごいことになっている。この1ヶ月の変化はあまりに激的で、毎日「こんなことになるとは」の繰り返し。後で振り返ろうにも、記憶しておける自信がないので、この辺でいったん書き付けておきたい。以下あくまで主観的な観察なので、裏取りは各自の責任でよろ…

本屋やりたい

アメリカ某所で書店員をやっている友達につきあってもらって書店めぐりをしてきた。半日ほどだったが、地域の顔たる大型店と、分野を絞った小型店、半ばZINE工場のようになったアナーキストのアジトなど、それぞれ勢いのある独立書店の多様性を味わった。 様…

家事と時間

家事というのは時間を越えた贈り物であると思う。あるいは投資。人の文化的な行動はほとんど全てそうであるけれども。 さっき仕事から家に帰ってきて、疲れたのでラーメンでちゃちゃっと済まそかと台所に立ったときのこと。急にしみじみ感謝の念が湧いてきた…

新習慣

こわ、と思う。 筋トレの話である。年末から筋トレを続けている。毎日続けてもうひと月半ほどになる。何年もトレーニングをしていなかったので、体を驚かせないように最初はミニマムに始めることにした。腕立て伏せや腹筋、背筋などの基本動作を「20回ずつ20…

穀物

しばらく前から玄米を食っている。といっても「早炊き玄米」というのを三分の一だけ白米に混ぜているだけだけど。とてもいい。歯ごたえがあるのでよく噛むようになるし、味も全然損なわない。こないだ久しぶりに白米だけでご飯を炊いてみたらおいしさが強す…

年末年始のできごと

年末のなんだかんだで更新が切れてから一ヶ月たってしまった。肩慣らしに「なんだかんだ」を振り返ってみたい。 まず、クリスマス前に若い友人が訪ねてきてくれた。三十路そこそこの私が若いというのだからものすごく若い、十代の人だが、「後輩」と呼ぶのも…

クレアモントの本屋

今日はクレアモントという町をうろうろした。ロサンゼルスから東へ車で1時間ほどの学園都市だ。(ピーター・ドラッカーも長くここで教えたそうな) 歩いて一回りできる市街地の中に、気軽な飲食店、古着屋、雑貨屋など、学生が好きそうなものがコンパクトに…

連休の読書

風邪でダウンしてる間に2週間経ってしまったが、11月の終わりは感謝祭だった。日本にいると全然ピンと来なかったけど、感謝祭というのは要するにお盆とか正月とかそういう、家族の集まる連休である。この行事の起源を振り返ると、先住民にとっては虐殺と収奪…

風邪で受診 in LA

この何日か風邪をひいていた。最近冷え込んだのに薄着でヘラヘラしていたせいである。症状は大したことなかったけど、咳が止まらなかったり、鼻粘膜が痛いほど炎症を起こしていたりで、ブログを書く気にならなかった。世の中には体調が悪かろうが仕事が立て…

【観た】ジョーカー

先週「ジョーカー」観た。圧倒されてしまった。勢いで翌日もう一回観に行った。二日続けて同じ映画を観るなんて初めて。 一回目はとにかく没入した。というか取り込まれた。家に帰る車の中で「ジョーカー笑い」している自分に気づいて怖くなったくらい、人格…

コリアタウンご近所物語

いつものようにアパートで晩飯を作りながらアニメを見ていると、トントンと扉をたたく音がする。おや、こんな夜更けに誰だろう・・・。 ドアを開けると、知らないおじさんが立っていた。片手には皿を持っていて、山盛りのかき揚げにラップがかけてある。藤沢…

追悼ク・ハラ&ソルリ

元KARAのク・ハラと元f(x)のソルリが自ら命を絶った。とても悲しい。 この二人は私の人生で最も不安定な時期を支えてくれた人たちだ。KARAは言うまでもなく少女時代と並んで韓流第2世代を牽引したトップグループであるし、f(x)はその少女時代の妹分として、…

メモリアルサービス→買い出し

お世話になったある方の「メモリアルサービス」というものに参加してきた。日本語だと告別式とかお別れの会と訳されるのかもしれないが、非常に明るいカジュアルな雰囲気だった。私と故人とのお付き合いは日が浅いものだったのだけど、個人的にとても尊敬し…