カリフォルニアの本と虫

ロサンゼルス駐在の日記です。2017年10月から

商戦

 5日の土曜日、アウトレットモールに行った。日本でも行ったことなかったので、アメリカにてアウトレットモール・デビューである。

 行こうと思ったのは服が足りていないから。日本から持ってくる服を最低限に絞ったので、すぐに替えのパンツがなくなってしまう。ロサンゼルスは乾燥していて、同じ服を繰り返し2,3回着るようにすればそんなに洗濯しなくて済むけど、あえてミニマルな暮らしをこのまま追究するつもりもなく。パンツくらい買おうかなと。

 初のアウトレットモールは、「ヒルナンデス!」で見た三井アウトレットパーク木更津とだいたい同じだった。客に消費を促す空間デザインの方法がグローバルに共有されている結果だと思う。アメリカの大都市だけに、いろんな顔つき体つきの人々が歩いているんだけど、モールの中にいる限りは、なに人だろうと「購買する人」として平等にマーケティングの対象だ。三浦展さんが『新東京風景論』で論じていた、空港やショッピングセンターの話と同じ(というかこちらが本場)だと思った。閉ざされた空間の中で、動線に沿って順番にお金を落とさせる仕掛けが恐ろしいほどよく設計されているし、それに応じてどのレジにもかなりの列が並んでいる。だだっ広い敷地に服から雑貨からいろんなショップが順路に沿って並んでいて、そこを回遊する客がちょうどくたびれるくらいの距離に、必ずカフェや軽食屋が挟み込まれている。明るくウキウキした雰囲気。中心の広場では巨大クリスマスツリーの飾り付けが行われていて、ハロウィンからの変わり身の速さはさすがだなと感心した。f:id:spimnida:20171104155130j:plain

 パンツ3枚買いたいだけの私には過剰な場所だったけど、それなりに安かったし、超自動車社会のロサンゼルスでは小さな店を回る自由はあまりないので、こういうモールにはこの先何度も来ることになると思う。「2つ買うと1つタダ」という煽りにもすぐ慣れて「いや1個でいいし!」というツッコミは意識すらしなくなるのだろう。

 感覚を忘れる前にここに書きつけた次第。