カリフォルニアの本と虫

ロサンゼルス生活の日記だったけど、今は大阪にいます。

2019年の抱負

 昨日、日本からロサンゼルスに帰ってきた。年末年始は家族や友人と過ごすことができて、とても良かった。慌ただしくあちこち行っていて充分とは言えないまでも、大切な人たちとゆっくり話し、自分の来し方行く末を見つめ直すという、実に年末年始らしい時間が持てた。

 おかげで去年とは打って変わっていろいろ「今年の目標」などを考えてしまい、考えていたら10個くらい浮かんでしまい、ちょっと意気込みすぎなきらいもあるけど、忘れないうちにここに書いて自分を縛っておきたい。

  • 読むこと

  昨年はあまり本を読まなかったので、たくさん読みたい。とりあえず年100冊が目標だが、無闇に100という数字を達成するというよりかは、テーマを決めて文脈を作って勉強のために読んでいくということを大事にしたい。あと、英語文献を20冊は読みたい。(本屋巡りをしながら英書も気兼ねなく買うようになってしまったので、せめてそれくらい読まないと追いつかない)

  • 書くこと

 今年は、自分の能力として鍛錬するという意味で、「書くこと」に取り組んでみたい。日々面白いと思ったことはきちんとこのブログなり、友人に書かせてもらっているウェブ同人「沼ZINE」に書いて伝えていくし、手紙をたくさん書いて、私的な言葉遣いも洗練させたい。また、ずっと翻訳しなければならないと思いつつ棚上げにしていた韓国語の文献ともそろそろ向き合わなければならない。

 幾人かの恩師、友人が私の書くものを好きだと言ってくれているにもかかわらず、いろいろと言い訳を並べて「一生懸命書く」ということから逃げてきているのだが、いい加減みっともないので覚悟を決めてゴリゴリやろうと思う。

  • 遊ぶこと

 アメリカにいるうちにしかできないことで、楽しくて、かつ自分の肥やしになりそうなこと、を考えてみると、どうやら「自然」と「独立書店」をあちこち見て回るということに収斂してきそうな気がしている。そうと決まれば、幸い今年は連休が多そうなので、週末はアパートに籠もらず、キャンプや小旅行を面倒がらずに計画したい。もちろん新しいフィールドにも積極的に首を突っ込んでいきたい。

 

 他にも細々あるが、以上、だいたいの今年の抱負である。

 

 

 さてさて、ついさっきまではなまるうどんで「冷ぶっかけ中おねがしゃっす」とか言ってたのに、10時間飛行機で爆睡したらもうアメリカである。ハーイ、ハワユー、センキューの世界である。渡米の当初は「How are you?」という質問文に対して「いつもI'm fineなわけじゃねえよな…」と考え込むこともしばしばだったが、今はなんのてらいもなく「サイコーだぜ!」と返している。慣れるもんだなあと思う。

 夕方のロサンゼルス空港はいつもの通りものすごい混雑で、入国審査は1時間待ちだった。ぶっきらぼうな係員の指図に従って蛇腹折りの列を延々と歩かされていると、ああもう日本じゃないなと頭のスイッチが切り替わる。不快に感じたら負け、どれだけ平常心で幸せなことだけ拾っていけるかのゲームである。1時間行列に並んでようやく入国審査官に呼ばれる。10秒でスタンプを押してもらい、Thank you.の言葉とともにニカッとパスポートを返してもらうと心底ホッとする。非人間的なシステムの中で、たまに目の前に現れる人間の表情のありがたいことといったら。

 2019年、目標は高く、でも引き続き幸福のハードルは低く、やっていきたいと思う。