カリフォルニアの本と虫

ロサンゼルス駐在の日記です。2017年10月から

週末ダウンタウン散歩

  なんだか朝からむしゃくしゃして、わけのわからないものを見ようと思って、LAダウンタウンのアーツ・ディストリクトというところ*1に出かけた。そしたら3回も人に話しかけられた。普段の週末は引きこもったきり一言も人語を発さずに終わることも多い。今日は快挙である。

 まず、アートギャラリーを覗いたら、店番のアインシュタインみたいな爺さんに「おい」と声をかけられた。「それめっちゃええやん」「70年代かな、俺ライブ見たぞ」と。ナンノコッチャと思ったら、私の着ていたベルベット・アンダーグラウンドのTシャツの話だった。社交性のない私、はは、ありがとうと言って去ったけど、本当はどこで見たのどこどこ?とか返せば少し話ができたかもしれないよね。爺さん、つまらん客でごめんなさい。かまってくれて嬉しかった。

 それから乗った地下鉄では、隣に座ったいかついおじさんに話しかけられた。スキンヘッドで眉間にシワよせて「この列車はハリウッドへ行きますか?」と聞かれたので、「いいえ、行きません。次の駅で乗り換える必要があります」と答えた。おじさんは眉間にシワよせたまま「サンキュウ」と言った。お役に立ててよかった。

 ちょっと和んだのはリトルトーキョー紀伊國屋書店を冷やかしていたとき。漫画の棚を睨んでいた筋肉もりもりでタトゥーだらけの青年が「ねえねえちょっとお聞きしますが」という。なになに?と聞いてみるとスマホの画面を見せながら「これどこに並んでますか?」という。あ、あーこれは週マガの人気作だから向こうの棚じゃないかな、と教えてあげる。しばらくして向こうの方から「あったよ、ありがとう!」と満面の笑みで親指立ててくる筋肉男。よかったね、「ドメスティックな彼女」見つかって…。

 

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リトルトーキョーではハロウィンイベントがあるらしかった。

 

 妙に人に話しかけられる日だなあと思いながら紀伊國屋書店を出ると、あろうことか向こうから知り合いが歩いてきた。あろうことか、というのはそもそもこの街で知り合いの数がきわめて少ないので、向こうから知り合いが歩いてくるなんてことはこの2年絶えてなかったことなのだ。嬉しくて昔からの友達みたいな顔でがっしり握手してみる。ちょっと名前が思い出せないけどアイツもう友達だな。

 

オワリ。

 

(アートギャラリーのレポートはまた気が向いたら書きます)

 

 

 

*1:賃料の安い倉庫街に近年ギャラリーやブルワリーその他怪しい店が流入して、若者にウケているといわれている怪しいエリア