カリフォルニアの本と虫

ロサンゼルス生活の日記だったけど、今は大阪にいます。

最近の書きもの反省

 ここ3年ほど、このブログを作ったり、友人が始めたウェブマガジンに書かせてもらったり、間歇的に文章を書いたり書かなかったりしている。

 それらの文章は20代からmixifacebookに時々の思考を垂れ流してきたものとは違って、「上手に書きたい」という欲望を意識しながら書いている。さぼりまくってちっとも上達していないけれども、まったくの無軌道ではなく、こういうことを書いて、こういうことを書かない、というような一定の制限を課している。おそらく、好き勝手に感情を盛り込んでいたmixi日記の方が面白かったのではないかと思う。ログイン情報をなくしてもう二度と読み返せないのが心残りだけど。

 その制限のうち、もっとも消極的な理由から生まれ、私の書くものにマイナスの副作用をもたらしているのは、自己開示を極力しないという姿勢である。これは私という色を除いて(身元隠してるわけじゃないけど)何をどこまで書けるのかという実験だ…といえば聞こえがいいけれども、はっきりいってリスク回避である。ネットの怖さにおびえることは必要なことだけど、年取ったなあとは思う。淡々として当たり障りのない文章を書く能力は多少ついたのかもしれないが、縮こまっているという自覚は日々強くなっている。誰に規制されたわけでもないのにひとりで息苦しさを感じていて、ふだんの私の言動を知っている人や、SNS黎明期に放埒に書き散らしていたものを知っている人は、あいつ丸くなっちまったなと思っているかもしれない。というか、こないだ実際に友人からもっと冒険してよと言われてしまった。

 今年は、といってももう5月も終わるけど、もうちょっと我を張ったモードに切り替えてみようかなと思う。俺はこう思うってこと、ほとんど書かずにいたら、だんだんその思考自体が薄くなっちゃってて危機感。

 

 

 (自己開示をしない以外に、実りつつある工夫もあるけどその話はまた別の機会に)