カリフォルニアの本と虫

ロサンゼルス生活の日記だったけど、今は大阪にいます。

週末日記

 新年早々、のどを腫らした。

 いつもの扁桃腺炎だけど、金曜の朝起きたら唾も飲めないくらい痛かったのできっぱり仕事は休みにした。昔は自然治癒力信仰の信者だったので、なるべく薬を飲まずに済ますようにしていたけど、あんまり痛いので市販の鎮痛剤を服用。たちどころに効き目があり、なんだ、前からこうしてりゃよかったじゃないかと思う。痛みを止めるということは炎症を抑えるということでもあるのですね。

 金曜日休むことにしたときは気づいてなかったけど、世の中はもともと3連休だったので、なんと4連休。わかってなかったので特に予定もない。

 予定がないし体もだるいので、とりあえず掃除洗濯。服を干しながらネトフリで「ハイキュー!!」を見る。県大会優勝から全国へと展開するところ。もともと空間の中での動きの書き方がずば抜けている漫画だけど、アニメ化でその特長が際立っている。去年の五輪を経て、私はスポーツというものに心底幻滅したけど、しかしそれはそれとして、高校生が自分の意志で何かに全力を尽くしたり、仲間と高め合ったりするのは尊いこと。

 のどがまだ痛いので布団に戻って読書。市原佐都子『マミトの天使』。身体や生殖のことを、ふつう憚られるような言葉遣いをあえて使って書いてあり、なかなか読み進めるのがしんどい。しかし会社の後輩がわざわざ貸してくれた本なので、頑張って読む。この作家の演劇公演が今月京都であるらしいけど、感染爆発もろに影響受けるのではないかしらん。

 続けて、手塚治虫ばるぼら』読了。前に宝塚の手塚治虫記念館に行ったときに買っておいたもの。この作品もまあしんどい。こちらのしんどさは、内容というよりは、手塚治虫の低迷期をトレースすることに起因するしんどさ。話があっちゃこっちゃ散らばるうえに、観念的な主題がうまくストーリーに落とせていない感じ。解説を読むと、前後に『奇子』と『シュマリ』をほぼ休みなしで書いており、しかも『ばるぼら』連載中に『ブラックジャック』を始めているから、とっ散らかるのも無理ないし、そりゃ早逝しますわな。

 金土日はこんなふうにダラダラ過ごしながら、YouTubeで痩せるダンスをやったり、冷蔵庫の野菜を大量に食ったりして、回復に集中。

 オミクロン株のせいで1週間で新規感染者がほぼ10倍に膨れている(全国)とか、アメリカは毎日100万人とか、桁外れの話ばかり聞こえてくる。いまいち空気が弛緩しちゃっている我が国。南無。

 

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図書館のある高台から市街地を望む