カリフォルニアの本と虫

ロサンゼルス生活の日記だったけど、今は大阪にいます。

あと何年

ハマって見ている「海街チャチャチャ」というひどい邦題の韓国ドラマ。村の長老的なおばあさんが、ヒロインへの恋心を懸命に隠す青年に「人生長いようで短いぞ。自分に正直になれ」と諭していた。第10話。

 

先日から『日本の写真家101』という、日本に写真が入ってきた江戸末期から蜷川実花くらいまでの人物名鑑みたいな本を読んでいる。当然早逝した人もいっぱい出てくる。私は今34歳なんだけど、この年齢に届かなかった才人たち。

 

床屋で髪を切ってたら、隣の席の人、それほど年寄りにも見えなかったが、脳梗塞で運ばれた時の話と、大腸癌を切った話と、淡々と理容師さんに語っていた。

 

自分もいつまで生きるのか分からんなとニヒリズムの淵に引き寄せられながら帰宅する。積んであった守村大「まんが新白河原人ウーパ!」をパラパラめくっていたら、47歳で一念発起して山を買って自給自足の夢を追う話で、少し元気を持ち直す。しかし意気揚々と暮らしを打ち立てたと思ったら原発事故が起きて山じゅう放射能汚染されるのである。

 

大阪にいるとハッキリ言って福島は遠い。私の関心のことではなく、メディアの取り扱いという意味で。いっそロサンゼルスに住んでた時の方が、情報量や周りの感心など、まだ意識が近かったかもしれない。今関西ローカルのテレビでは関西電力の「原発二酸化炭素を出さないクリーンなエネルギー」というCMが堂々と放送されていて、そのCMには阿部サダヲが出ている。なんだかひどく幻滅する。

 

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