カリフォルニアの本と虫

ロサンゼルス生活の日記だったけど、今は大阪にいます。

はじめてmixiやってからもう十年

 そういえば、SNSというものに手を出してからもう10年以上経っている。大学入って気持ちがふわふわしている頃に、サークルの勧誘とかで先輩が「みくしーやってる?」とか聞いてきて、それなんですかと聞いても「インターネットで友達に日記を見せる仕組みだよ」「とにかくやればわかる!」とか言うので、みくしーっていう名前もアホっぽいし先輩の説明もアホっぽいし、すげー怪しい…と思いながら、「みんなやってる」というこれまたそれなりにアホな理由で自分を納得させて、アカウントを作ってみたのが始まりだった。

 mixiを始めた頃にはあんなに中毒のようにハマるとは思わなかったし、朝から晩まで「あしあと」チェックしていた頃には、数年後こんなキレイに廃れるとも思わなかった。留学生を通じて早い時期からFacebookもやったし、韓国のCyworldも一時期熱心にやっていた。その頃から続けているのはFacebookだけだが、これも初期とは全然別のサービスと言ってよいくらい変わってしまって、昔はほとんど学生しかいなかったのに今や中高年SNSとか揶揄される始末で、本当にオンラインの世界は目まぐるしい。

 良くも悪くもSNS漬けの20代だったと思う。SNSによって耕された友人関係は数知れない一方、余計な摩擦にさらされるようになった面もある。考えを発信する訓練がたくさんできたけれど、自分の不十分な言葉にとらわれて物が見えなくなったり、承認欲求に振り回されたりもした。本当に良くも悪くも、である。SNSがなければどうなっていたか?ということを考えてみると面白いし、何周も回って紙とペンが心地よくなっていたりする今日このごろである。