カリフォルニアの本と虫

ロサンゼルス生活の日記だったけど、今は大阪にいます。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

続・アトピー随想

前回、アトピー経験について書いたら友人・知人からいくつか反応をもらった。大きく分けて二通り。「実はおいらもそうなんだ」というのと、「ぜんぜん知らんかった」というのと。 まず前者については素直にうれしい。昨日のエントリはものの弾みで唐突にポン…

アトピー随想

アトピー暦30年超。きわめてうっとうしい病気だが、アトピーによって他の人よりよくわかるようになったことも多い。というか、皮膚を人間と外界を隔てる境界だと仮定すれば、私の生まれてから経験した世界というものはすべてアトピーのフィルターを通したも…

【読んでる】町村敬志『越境者たちのロスアンジェルス』

ちょっと仕事が忙しくなってきたら、また変な夢を見た。 自分はなぜか大学院生だという設定。架空の学会に向けてよく分からない発表予定を入れられ、よく知らないパネルディスカッションの司会もやれと言われ、え〜どうしよう困った困ったと言って準備に手が…

「同調圧力」とプライド

「同調圧力」という言葉がよく分からない。成人してから初めて耳にするようになった。たぶん感じていなかったわけではないんだろうけど、学校という空間に充満するその嫌な感じをその言葉では呼んでいなかった。それに名前をつけるより先に、それを無視する…

なんちゃって勉強のすゝめ

3日ほど前から、日本の大学のオープンアクセスの講義動画をちょこちょこ見始めた。外出自粛に合わせてネットでまとめられていたものだ。 まだどれがいいとか悪いとか比べるほどではないけど、北大のと東大のを2コマずつ見た。どっちも学際的なオムニバス講義…

【読んだ】『ルポ ニッポン絶望工場』

出井康博『ルポ ニッポン絶望工場』を読んだ。本の背骨になっているのは、ベトナム人留学生の違法就労(違法雇用と言ったほうがいいか)の問題に対する、足で稼いだ丁寧な取材だ。送り出し現地のブローカーから、日本の官僚・政治家までつながったピンハネの…