カリフォルニアの本と虫

ロサンゼルス駐在の日記です。2017年10月から

ロサンゼルスでようやくいい感じの本屋を見つけた

 ついに良い本屋を見つけた。

 このブログ、「本と虫」と名付けておきながら、ほとんど本のことは書けていなかった。気に入る本屋がずっと見つからなかったのだ。もちろん英語を読むスピードが遅いせいで、本が読めてなかったのもある。しかし、参っちゃうくらいマトモな本屋がない。本屋がないわけではないが、どれも本を本として扱ってないというか、ワゴンに山積みにしてたたき売りしてたり、芸術的なオブジェクトとして陳列されてたり、オシャレな演出のつもりでお香が焚きしめられてたり、私の好きな店にはたどりつけていなかった。本が本として売れない社会になっていることの表れのようで、本屋を覗くたびにがっかりしていた。

 でも、たまたまネットでビビッときたこの店、今日行ってみたら最高だった。

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 ちゃんと本が好きな人が目利きして棚を作っている感じ。インテリアや標識の見た目にも気を配りつつ、でもオシャレが目的化せずに、あくまで本を引き立てることが主眼になっている。しっかりした「本屋」をやりたいんだという経営者の気概が、外国人の目からでもよく分かる。

 店の名前はSkylight Booksという*1。Skylightは「天窓」の意。天窓書店とは素敵なネーミングだ。後でウェブサイトを検索したら「What a neighborhood bookstore should be..」とキャッチコピーがついていた。意訳すると「街の書店、ここにあり」という感じだろうか。まさに私が探していたのは「街の書店」である。巨大じゃなくても、売れ筋ランキングの本が全部並んでいなくても、いろんな分野に魅力的な入り口が用意してあって、覗くたびに新しい発見がある店が理想だ。おそらく有名な店なんだろうけど、敷居の高さは全然なく、ビビりの私でもごく自然に「ああまた来よう」と思わされた。

 イベントにも力を入れているようで、下北沢の本屋B&B並に毎日のように作家のトークがあったり、朗読会があったりするらしい。本好きコミュニティのハブになっているようなので、これからちょくちょくチェックしていきたい。

 面白そうな本がいっぱいあって迷ったけど、今回はあまり背伸びしないようにして、図版のいっぱい入った生物学の入門書を買ってきた。短いコラムの集まりでサクサク読めそうなもの。これで肩慣らしして、次はもっと難し目の読み物に挑戦しようと思う。

*1:1818 N Vermont Ave, Los Angeles