カリフォルニアの本と虫

ロサンゼルス駐在の日記です。2017年10月から

メモリアルサービス→買い出し

お世話になったある方の「メモリアルサービス」というものに参加してきた。日本語だと告別式とかお別れの会と訳されるのかもしれないが、非常に明るいカジュアルな雰囲気だった。私と故人とのお付き合いは日が浅いものだったのだけど、個人的にとても尊敬し…

クルマの排ガス検査 Smog Check 初体験

車の検査に行ってきた。カリフォルニア州で古い車に乗っていると、2年にいっぺんスモッグチェックというのを受けなければならない。排ガス中の汚染物質が基準値以内に収まっているかどうかのチェックだ。こちらに日本の車検のような制度はないのだけど、この…

【観た】ポン・ジュノ監督「パラサイト 半地下の家族」

「パラサイト 半地下の家族」を観てきた。まず言っておくと、すんごく面白かった。こないだ書いたポン・ジュノ特集でも上映されたのだが、監督本人が来るということで気づいたときにはチケットが売り切れだった。とはいえこれは新しい映画なので別に特集上映…

【読んだ】アーシュラ・ル=グウィン晩年詩集

ここ2ヶ月ほど、寝る前にル=グウィンの詩を読んでいた。「So Far So Good: Final Poems: 2014-2018」、昨年亡くなった作家の最晩年の詩集だ。9月にポートランドに行ったとき、独立系書店の雄Powell's City of Booksで買った。彼女がまさにそのポートランド…

LA本屋めぐり(The Iliad Bookshop, North Hollywood)

LA北部、ノース・ハリウッドまで出かけたついでに前から気になっていた本屋に寄ってみた。 あやしい 古代ギリシア詩から店名を取ったThe Iliad Bookshop。ブロック造の建物にペンキで絵が描いてあるせいでなんともいえないチープさが醸し出されている。ドア…

沢筋散歩(Monrovia Canyon Falls)

久しぶりにハイキング行ってきた。と言っても往復1時間ほどのお散歩コース。昼過ぎから歩き始めて、おやつの時間には帰ってこられる手軽さだ。寝坊したから無理かなーと諦めかけたけど、昨日の夜中のうちにサマータイム終了で1時間巻き戻っていたので今日は…

【観た】ロサンゼルスでポン・ジュノ特集

近くでポン・ジュノ監督作品の特集をやるというので、木曜、土曜と観てきた。「グエムル-漢江の怪物-」「母なる証明」「オクジャ」「殺人の追憶」の4本。 ロサンゼルスで様々な上映プログラムを運営しているAmerican CinemathequeというNPOによる上映だった…

【読んだ】町田康『パンク侍、斬られて候』

いやー、めっちゃんこ面白かった。否、面白かったという以上の何かだった。何だこれは?すげえ小説だ。町田康の小説はすげえ。どこを切り取ってもどうでもいいおふざけが書いてあるんだけど、どこを切り捨てても全体は成り立たないようにも思える。 時代劇の…

続・ダウンタウン散歩(アーツ・ディストリクト)

前回の続き。土曜日にアーツ・ディストリクト(芸術地区)に出かけた。LAダウンタウンの東側、もともと倉庫街だったところにギャラリーやらセレクトショップやらイカした盛り場が入って、若い人が集まるようになっている。 スキッド・ロウという全米最悪レベ…

週末ダウンタウン散歩

なんだか朝からむしゃくしゃして、わけのわからないものを見ようと思って、LAダウンタウンのアーツ・ディストリクトというところ*1に出かけた。そしたら3回も人に話しかけられた。普段の週末は引きこもったきり一言も人語を発さずに終わることも多い。今日は…

アジア梨

梨を切った。いつもの韓国スーパーで買ってきた梨だ。「韓国直輸入」とラベルが貼ってあった。豊富なカリフォルニア産の果物に比べて割高だけど、たまにはいいかと思った。 東アジアの秋 真夜中に小腹がすいたので包丁で皮をむいて食べた。ざくざくした固め…

【読んだ】中島敦「名人伝」「弟子」「李陵」

こないだ「山月記」を読み返したことを書いたが、その後同じ文庫に収録されていた「名人伝」「弟子」「李陵」も読んだ。いずれも中国の古典に大胆に肉付けした短編・中編だ。初めて読んで、面白かった。 「名人伝」は弓の名人を目指す主人公を通じて老荘思想…

サンフランシスコ散歩(歩道の落書き)

サンフランシスコの歩道を下向いて歩いてたら、こんな落書きがあった。 「DEPORT TECHIES」テック野郎どもを追い出せ、といった意味合いか。路上や信号の柱に社会への不満が殴り書きされているのは珍しくないが、よそ者には意味が分からないものがほとんどだ…

サンフランシスコ散歩(ミッション地区)

出張でサンフランシスコに行った。スキマ時間でミッション地区を少しだけ歩いてきた。ミッション地区はもともと所得の低いヒスパニック系が集住していたところだ。地価の安かったところに、近年シリコンバレーのIT長者向けのオシャレスポットがぼこぼこでき…

ソウルフードの共通項

ペンシルベニア州のフィラデルフィアに行ってきた。合衆国建国の史跡が残る東部の古い街である。 そこの名物「チーズステーキ」(Philly Cheesesteak)がこれ。↓ 炒めた薄切り牛肉と玉ねぎをロールパンに挟んで、上から溶けたチーズをかけたもの。むちゃくち…

【読んでる】Charles Bukowski 'Hollywood'

ブコウスキーという人の『Hollywood』という本を読んでいる。しばらく前から一日に2、3ページずつ読み進めていて、おそらく年内には読み終わるのではないかと思う。そうするとこの本が私にとって「初めて読み通した大人向けの英語の長編小説」ということに…

【読んだ】中島敦「山月記」

日曜。 昼頃起き出して、洗濯して飯を食ってアニメ見て…と前日とほぼ同じ展開。昨日は冷凍ピザだったので、今日は健康的に白菜と鶏を煮る。最近仕入れた柚子胡椒がたいへん合う。軽く掃除などしていると小腹がすいた。さっきの鍋にうどんを入れたらこれまた…

快晴、冷凍ピザ、ネトフリ

何もない土曜日、起きたら昼だった。 窓を開けて外をうかがうと、じりじり照りつけるいつもの快晴だ。ロサンゼルスは海風が吹く日は涼しいが、内陸の砂漠から乾いた風が吹くとカッと暑くなる。まっこと洗濯日和である。(年間300日くらいは洗濯日和である) …

【観た】プロメア

「プロメア」観た。 日本でのロングランヒットの様子を見ていて気になっていたので、仕事の後ちょっと遠くの映画館まで頑張って観に行った。アメリカでは公開期間が短いようなんだけど、レビューサイトの評価はめちゃくちゃ高い。同じ監督・脚本の「天元突破…

【読んだ】Yoko Ono 'EVERYTHING IN THE UNIVERSE is UNFINISHED'

オノ・ヨーコの'EVERYTHING IN THE UNIVERSE is UNFINISHED'読了。 表紙が不気味 アートブック、と呼べばよいのか、絵と詩と短編小説のようなものと、読者への短いメッセージがつれづれに編み込んである。去年出た本で、わりかし新しい。タイトルは「この世…

【読んだ】望月優大『ふたつの日本』

『ふたつの日本』読了。これも年始に日本で「今読まねば」と買い込んだうちの一冊。私はもともと人や文化の移動に関わる仕事をしている上に、今は海外赴任によって「外国人労働者」の身となっている。日本における「移民」の現状認識のために書かれた本書は…

紙魚

部屋にシミおった! かわいい 古雑誌を持ち上げたらぽとりと落ちてきた。まさに小魚のごとく平面を走り回るスピードは「紙魚」の名にふさわしい。英語では銀色に光る鱗粉に着目して、Silverfish―銀魚と呼ぶそうだ。どちらも風流な名付けで、どこの国でも文人…

【読んだ】遠藤公男『ニホンオオカミの最後』

去年出版され、今年の年明け頃に生き物界隈で話題になっていた『ニホンオオカミの最後』。正月の帰省のときに八重洲ブックセンター本店で買ったまま積んであった。 著者は東アジアを股にかける動物ノンフィクション・児童文学の書き手。知らなかったけど略歴…

にわかが「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を見た感想

ネットフリックスでTVアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を見た。京都アニメーション制作。近世ヨーロッパ風の世界で、人間兵器として育てられた少女が、戦争終結後、代書屋に就職し、顧客や同僚との関係を通じて人間性を回復、成長していく物語だ…

ときどき手紙を書きます

ロサンゼルスに来てから、手紙を書くようになった。筆まめ、とは言えないがひと月に一度くらいはペンをとってみることにしている。しばしばもっと日にちが空いてしまうけど。東京で暮らしていたときはごちゃごちゃと気を引くあれこれが多く、そんな習慣はな…

自分をほめるだけの日記

近々テント山行の予定があるので、今日はそのトレーニングで中ぐらいの山に登るつもりだった。 朝6時に起き、眠い目をこすりながら昨日の残りを温めて食い、速乾性の下着に着替えたところで、ようやく認識した。こりゃいかん、めっちゃ疲れている。起きたば…

ロサンゼルスでミョウガもらった

知り合いからミョウガのおすそ分けをいただいた。庭でたくさん採れるそうで、どっさりいただいた。外国でミョウガのおすそ分けをもらうほど嬉しいことがあるだろうか?(いや、ない) 私はミョウガがとても好きだ。一生食事がミョウガご飯でもいいくらいあの…

文学翻訳について

ずいぶん前、とあるコンベンションで「Korean Literature Now」という広報誌をもらった。韓国文学翻訳院という韓国の政府系機関が出しているもので、非常に充実した内容だ。人気作家のインタビューや、詩の掲載、文学研究者の寄稿など、手に取りやすい薄さな…

自動車都市での事故予防について

夕方帰り支度をしていたら、けたたましいブレーキ音と衝突音がオフィスの中まで響いてきた。なんだなんだと野次馬根性で外へ出て様子を伺うと、フロントのひしゃげたオープンカーが交差点の真ん中で止まっていて、運転手らしき人がうろうろしている。深刻な…

久しぶりに再開します

3ヶ月放置してしまった。その間ずるずると書かない日々が過ぎていっただけで、わりと元気にしていた。休みをとってヨセミテ国立公園に行ったり、帰国して瀬戸内国際芸術祭を見物したり、ドイツを旅行したりしていた。あとちょこちょこカリフォルニアの山を歩…